志を立てて以て万事の源と為す
吉田松陰・士規七則の付則
意味:志を立てることから、全ては始まる。
幕末とは250年も続いてきた徳川幕府が外国船の出没や相次ぐ農民一揆に揺らいだ時代である。幕府の力ではもう日本はどうにもならない、天皇を中心とした新しい時代を作ろう。そういう武士たちが次々に登場した。彼らを「志士」と呼ぶのは難しいことではないだろう。
松陰先生は、志士とはこうあるべきだと、講孟箚記の中で明確に語っている。
「志士とは高い理想を持ち、どんな境遇に陥っても節操を決して変えない人のことである。」
また、志の大切さについてこうも語った。
「進む道が正しいか正しくないか、学問や仕事がうまくいくかいかないか、それは志を立てたか立てなかったかにある。だから士たるものは、その志を立てねばならない。志があればやる気もついてくる。意気込みがあれば目標が遠くにあろうとも辿り着けないことはなく、難しくてできないということもない」
このときわずか17歳だったという。
仕事、毎日の授業、勉強、部活動の練習。毎日毎日同じ事を繰り返し、大きな目標を達成しようとする。しかし、本当に志を持って事に取り組んでいる人は果たしてどのくらいいるだろうか。簡単に弱音を吐いたり諦めたりするようでは、それは志と呼ぶに値しない。だから志というものはそう簡単に立てられるものではない。しかし、松蔭先生は、志を立てなければ、何も成し遂げることはできないと言っている。
何かを成し遂げたければ、高い理想を持ち、何があっても絶対に折れない、絶対に諦めない強い気持ちを持って臨め。それこそが志である。
高校時代に掲げた日本一という志は、叶うことなく終わった。しかし、あの想いは本物だったからこそ、今もその情熱は残っている。今度は指導者として日本一を獲る。もう一度、志とは何かを自分に問い、目標に向かって歩んでいきたい。
